「広島中央・呉都市懇話会」の開催

広島中央支部が主催する「広島中央・呉都市懇話会」が、7月22日、東広島市鏡山町の「中国電力株式会社エネルギア総合研究所」と「西条HAKUWAホテル」において開催され、森信・池田両代表幹事をはじめ会員約100名が参加した。

中央大学法科大学院教授で森信代表幹事の実兄にあたる森信茂樹氏による「税で日本はよみがえる」と題する講演に耳を傾け、続いて「中国電力株式会社エネルギア総合研究所」と「独立行政法人酒類総合研究所」を見学した。

その後場所を移動し、「西条HAKUWAホテル」で懇親会を開催し会員同士の交流を深めた。

施設見学風景~エネルギア
藤原支部長挨拶

都市懇話会の開催にあたり、広島中央支部藤原昭典支部長は「世の中いろんなニュースや事件が起きているが、その向こう側には格差の拡大が潜んでいるのではないだろうか。それを是正する一つの手段として税の活用が考えられるのではと思っている。税で日本をよみがえらそうという本日の講演を楽しみにしている」。

そして「東広島市には、広大、近大工学部、広島国際大の3つの大学があり、酒類総合研究所の強化に加え理化学研究所の一部移転も決まっている。イノベーション、地方創生が具体化していける環境にある都市と言えるのではないだろうか」と述べ、最後に「こうした都市懇話会を通して、産学官連携の何らかのきっかけが生まれるなど、お役に立つことができればと思っている」と締めくくった。

続いて、森信茂樹氏は「税で日本はよみがえる」をテーマに基調講演をおこない、日本経済の現状認識として、「安倍政権では1年程度は企業収益も改善したものの、デフレ脱却は実現できなかった。これから20兆円規模の需要を起こそうとしているが、問題は需要不足ではなく実力不足の経済に原因がある」と指摘。

「本当の実力を付けなければ経済は本当の意味で回復はしない。その実力を付けるための政策として税制があると思う」と述べ、「社会保障と一体に考えながら、労働力のアップ、労働生産性のアップにつながるような税制を考えていくことが必要である」とした。

そのための課題解決には、「世代間格差の是正や共働き世帯の税制の改組、金融所得の高い富裕高齢者への課税強化、地方税改革、タックスヘイブンを活用した租税回避への対応」などの必要性について諸データを基に説明した。

基調講演・森信茂樹氏
施設見学風景~酒類総合研究所

その後、指定された班ごとに分かれて、「中国電力株式会社エネルギア総合研究所」と「独立行政法人酒類総合研究所」の施設を見学。

エネルギア総合研究所では、雷インパルス電圧発生装置により発生させた雷を鉄塔模型に落とす実験や、絶縁耐力試験装置による電圧のアップによる絶縁の強度試験を見学した。

独立行政法人酒類総合研究所では、同研究所の沿革に始まり役割や業務内容などについて説明を受け、研究所内を見学。

お酒のできるまでの過程について説明を受けた。

その後、懇親会の会場となる「西条HAKUWAホテル」へと移動。

威勢のいい東広島次郎丸太鼓の演奏の後、広島中央支部木谷博郁副支部長が懇親会の開会挨拶、東広島市市長藏田義雄氏が来賓挨拶をおこなった。

続いて森信代表幹事が、広島中央支部の地域経済委員会による提言書や呉支部が漫画でみる呉の歴史本を制作していることを紹介するなど各支部独自の活動を披露すると共に、8月19日開催予定の「オール広島支部交流会」では「広島市で開催する都市懇話会のようなイメージで工夫を凝らしているので、多くの方にご参加いただきたい」と挨拶。

東広島市の乾杯条例に則り西条の日本酒で乾杯の音頭をとって懇親会は幕を開けた。

会場には、美味しい地酒と料理に舌鼓を打ちながら和やかな歓談の時が流れた。

森信代表幹事挨拶