広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
まちづくり委員会(椋田昌夫委員長)は12月8日、ハイブリッド形式で開催し、香川基吉代表幹事をはじめ約70人が出席した。椋田委員長の挨拶に続き、委員会事務局が来年度の提言書提出に向けて各副委員長が所属する企業の若手社員らでつくるワークショップの進捗状況と、来年3月に予定する3回目の「ひろしまド真ん中祭り」の準備状況について説明した。ワークショップは9月以降3回開催され、ブラッシュアップしていくコンテンツのうち「ひろしま市場の常設化」などについて議論しており、目指すべきゴールの形を提言に取りまとめていく。またド真ん中祭りについても、広島県の「推し食グランプリ」などと連携し、出店準備を進めている。椋田委員長は「活発な意見を反映し、魅力あるまちづくりの提言を出してもらいたい」と述べた。
12月の幹事会が4日、ハイブリッド形式で開かれ、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ計84人が出席した。小田代表幹事は挨拶で、瀬戸内海の多くの海域で養殖しているカキが大量死している問題に言及し、「想定外の環境変化は、他人事ではなく、形を変えてあらゆる業種の足元を脅かしている」と指摘。「リスクに備え、経営環境の変化に対応できる強い体質へ変えていく契機にしなければならない」と述べた。次いで、7つの支部・部会・委員会から11月分の活動と12月以降の予定の説明が行われ、入会2名、交替3名、退会3名の会員異動を承認した。卓話もあり、広島電鉄株式会社代表取締役会長の椋田昌夫氏が「元気なまち“ひろしま”を目指して」と題して話した。
創業支援・事業承継委員会(今村徹委員長)が11月28日、ハイブリッド形式で開かれ、ウェブ参加の香川基吉代表幹事を含め計23人が出席した。今村委員長の挨拶に続いて、委員会事務局が、地域の仕事づくりを活性化する促進策を研究するために地域連携、支援体制、人材確保の3テーマにフォーカスを当て深掘りしていく基本方針を説明した。この日の卓話では、テーマの一つである事業承継の支援体制について考える材料として、投資と経営コンサルティングの両面から中小企業の事業承継をサポートしている、Sofunせとうち株式会社代表取締役の平井裕章氏を講師に招き、「日本をもっとおもしろくする、あたらしい事業承継」をテーマに話してもらった。
総務部会(小川裕子部会長)が11月27日に開かれ、16人が出席した。小川部会長は冒頭の挨拶で、この日の会場となった広島アンデルセンの建物について言及し、「2020年にリニューアルされたが、それまでは被爆建物として有名な建物だった。その壁の一部は新店舗の壁に埋め込まれて保存されている。そのため現在のこの建物も被爆建物として登録されている。そうした歴史や意義を踏まえ、今の平和に感謝しながら会議を進めたい」と述べた。続いて谷口康雄事務局長が11月の活動と12月以降の予定、会員異動の状況などについて報告。来年1月22日に予定する当会の創立70周年記念式典の概要説明もあり、式典、講演、祝賀会の3部構成で行うことなどが報告された。
島根・広島経済同友会交流懇談会が11月14日、広島市中区のおりづるタワーを会場に開かれた。島根からは山崎徹、野津廣一両代表幹事をはじめ18人、広島は小田宏史、香川基吉両代表幹事、川妻利恵交流部会長ら45人が参加した。開会に当たって、広島の小田代表幹事は「この交流懇談会も半世紀の歴史を重ねた。気心の知れた距離感で有意義な意見交換を期待している」と挨拶。島根の山崎代表幹事も「広島の皆さんと懇親を深める場にしたい」と述べた。続く卓話では、同タワーの運営に携わるヒロマツホールデングス(株)代表取締役会長兼CEOの松田哲也氏が「おりづるタワーに込めた思い」をテーマに話した。そして参加者は、屋上展望台やおりづる広場などタワー内の施設を視察した後、懇親会で交流を深めた。
文化振興委員会(田中竜二委員長)が11月12日、ハイブリッド形式で開かれ、小田宏史代表幹事をはじめ計28人が出席した。田中委員長が冒頭の挨拶に続き、来年1月下旬に計画する熊本城と城下町の視察の概要を紹介。「熊本地震から復興している城の今と城下町の意義などを考えながら見て回りたい」と述べた。続いて、公益財団法人ひろしま文化振興財団常務理事兼事務局長の沖見広徳氏が財団の概要や課題、取り組みなどについて説明した。「武家茶道 上田宗箇流と現代における茶道~伝統文化を継承していくために」と題した、家元若宗匠の上田宗篁氏による卓話もあり、広島城三の丸に今春オープンした「SOKO CAFE」に込めた思いなどが披露された。