







広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
観光振興委員会(福谷伸爾委員長)は7月10日、今年度第1回の委員会をハイブリッド形式で開催し、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ計57人が出席した。冒頭、新たに就任した福谷委員長が挨拶し、地域活性化に資する広島らしいMICEの確立に向けた諸方策について提言を行う―とする今年度の事業計画を確認。「先進地視察などを踏まえ、年度内に提言を取りまとめ、4月にかけてMICEを所管する関係各所に提出したい」との考えを示した。続く卓話では、観光庁国際観光部MICE連携推進官の高築浩一氏と同参事官(MICE)付係長の醍醐幸昇氏が「MICEの持つ可能性 日本の現状と広島での推進に向けて」と題し、最新データを用いながら話した。
今年度の夏季例会が7月8日、ひろしま美術館で開かれ、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ会員とその家族ら計50人が出席した。参加者らはまず、同館の歴史や概要などの説明を受けた後、常設展示会場を巡り、フランス近代絵画を中心とする収蔵作品の数々を同館職員による解説とともに堪能した。続いて広島交響楽団による弦楽四重奏の演奏があり、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や中島みゆきの「糸」などクラシックやポップスなど計8曲を楽しんだ。この後、美術館の中庭に会場を移してガーデンパーティーが開かれ、香川代表幹事が「絵画や音楽に触れ心に余裕が生まれれば、当会が取り組むウェルビーイングの向上にも通ずる」と挨拶し、乾杯した。
今年度第1回となる7月の幹事会が3日、ハイブリッド方式で開かれ、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ計94人が出席した。小田代表幹事は挨拶で、「創立70周年という節目の1年がスタートした。成功裏に終わった4月の全国セミナーの準備、運営で培った会員相互の絆や一体感を引き継ぎ、周年行事に取り組んでいく」と述べた。各支部・部会・委員会から4~6月の活動と7月以降の予定が報告され、新入会10名、交替54名、退会9名の会員異動を承認した。また開催時間の短縮などを目的に幹事会の運営方法を一部見直すこととした。卓話では、鎌倉投信株式会社代表取締役の鎌田恭幸氏が「投資の実務を通じた地域創生の着眼点」をテーマに話した。
令和7年度初の総務部会が6月26日、ハイブリッド方式で開かれ、計13人が参加した。初めに小川裕子・新部会長が挨拶し、「これまでの同友会活動を通じて感じているのは、会員同士の関係が極めてフラットだということ。所属組織の規模や肩書によらず、自由に意見を出し合えるのが最大の美点、メリットだと思う。この強みを崩さず、活かせるよう総務部会として代表幹事2人を支えながら運営していきたい」と述べた。続いて事務局から4~6月の活動状況や、総務部会が担当する夏季例会、夏季セミナーをはじめとする7月以降の行事予定、会員異動の報告があった。この後、代表幹事から要請を受けて検討している幹事会の運営方法の見直しについて意見交換した。
ものづくり委員会(宮脇克典委員長)は6月20日、広島のものづくりのレベル向上などを狙って実施している実践活動の合同開講式をウェブ会議形式で開いた。今年度は「現場マネジメント実践塾」「デジタルものづくり塾」「現場デジタル活用実践塾」の3講座に14コースが設定され、55社から90人が受講する。それぞれの講座では、来春までの間、先端技術に詳しい講師やアドバイザーたちから直接指導を受け、新技術の習得や自社の業務課題の改善・解決などに取り組む。挨拶で宮脇委員長は「広島のものづくりネットワークを構築するために委員会を立ち上げて今年度で9年目を迎える。これまで8年間の活動を基盤に継続と更なる挑戦、発展を目指す」と意欲を語った。
文化振興委員会(田中竜二委員長)は6月20日、今年度の第1回委員会をハイブリッド形式で開き、小田宏史代表幹事、香川基吉代表幹事を含め計25人が出席した。初めに、田中委員長が「文化的な価値を活かしたまちづくりを視野に入れて、今年度も『お城と城下町』をテーマにしっかり活動にしていきたい」と挨拶。視察会や講演会などを中心に取り組んでいく考えを示した。この日は卓話もあり、中国放送地域連携室長で広島城アソシエイツ事務局長を兼務する神尾正博氏が「温故知新~魅力ある都市空間は、歴史を生かしてこそ~」と題して話し、にぎわい創出に向けて広島城三の丸エリアで進む整備事業の現状や今後の展開などが紹介された。