広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
交流部会(香川基吉部会長)は12月11日に開催し13人が出席した。香川部会長が議事を進め、初めに今年度の事業経過を確認。続いて、当会創立70周年記念事業の一つで2025年4月17・18日に予定する第37回全国経済同友会セミナー(広島大会)の概要紹介があり、「50年後も輝き続ける『まち』であるために~平和の地から未来を見据えて~」を総合テーマに、新たな気づきや課題解決の糸口を探っていく、との趣旨が説明された。香川部会長は「全国の参加者を歓迎するため、会員の皆さんのご協力をお願いしたい」と呼びかけた。この後、卓話に移り、宮島弥山大本山大聖院の吉田正裕座主が「歴史に学ぶ厳島と大聖院」と題して話した。
まちづくり委員会(椋田昌夫委員長)は12月10日、ハイブリッド形式で開かれ、計43人が出席した。椋田委員長の挨拶に続いて、委員会事務局から、9月にひろしまゲートパーク(広島市中区)で催した「ひろしまド真ん中祭り」の報告と、今年度まとめる提言書の方向性・骨子についての説明があった。ド真ん中祭りでは、映像とともに出店者・来場者アンケート結果が示され、「事前広報で効果的な周知・集客につながった」などの声が紹介された。提言では、元気なまちをつくる実践活動のド真ん中祭りなどで得られた知見を整理し、組織間連携の必要性なども盛り込むことを説明。各委員の意見も踏まえながらこれからまとめの作業に入っていく。
ダイバーシティ委員会(川妻利絵委員長)は12月6日、ハイブリッド形式で開かれ、小田宏史代表幹事を含む計26人が出席した。「これからの経営に絶対必要!『女性管理職の育成に向けた秘訣』」のテーマでパネルディスカッションを実施。崔希美副委員長の進行で、(株)フジワラテクノアートの藤原加奈副社長、(株)ひろぎんホールディングスの木下麻子執行役員サステナビリティ統括部長、損害保険ジャパン(株)の藤中麻里子執行役員中国・四国営業担当、住友生命保険(相)の山中信孝中国四国総合法人部長の4氏が語り合った。「働き方や意識の偏りを減らし、相互理解を進めて全体を高めることが大事」などの意見が出された。
12月の幹事会が5日、ハイブリッド形式で開かれ、武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめ計82人が出席した。挨拶で武田代表幹事は、高度成長期からバブル期にかけて建てられた劇場やホールが更新期を迎えているとの話題を取り上げ、「当会も地域の文化・歴史資源に触れる活動を進めているが、地域の財産としていかに支えるかという議論も必要と考えさせられた」と述べた。次いで、各支部・部会・委員会から11月分の活動と12月以降の予定の説明が行われ、会員異動報告では入会1名、交替4名、退会1名を承認した。続いて卓話があり、広島テレビ放送株式会社顧問の三山秀昭氏が「米国大統領選挙を振り返って」のテーマで話した。
総務部会(岡本直樹部会長)は11月28日、ハイブリッド形式で開かれ、計15人が出席した。岡本部会長は挨拶で、紅葉は9~11月の冷え込みに左右されるとの話題を紹介。葉の中のクロロフィルの割合が下がり、赤紫色の色素であるアントシアニンの比率が増すことで紅葉が進むとし、「それには寒暖差が大きく最低気温が8℃を下回ることが重要という。本格的な冬到来までもう少し秋の名残を楽しめそうだ」と述べた。また、来春の全国セミナーへ向けて各会員の協力を重ねて求めた。議事では、谷口康雄事務局長が11月の活動と12月以降の予定、会員異動の状況などを報告。第2回「ひろしまド真ん中祭り」を記録した映像も視聴した。
創業支援・事業承継委員会(今村徹委員長)は11月27日、ハイブリッド形式で開催し、小田宏史代表幹事を含む計25人が出席した。今村委員長の開会挨拶の後、委員会事務局から今年度まで2カ年で進める活動の経過説明があり、今後、創業支援と事業承継に共通する「しごとづくり」をテーマに、広島県における起業や承継の活性化につなげる策を報告書にまとめていくことを確認した。産学官民による取り組みとして福岡の事例を学んだ前回委員会に続き、この日は、事業を引き継ぐ人に焦点を当てて支援する「アトツギ甲子園」の運営に携わる中小企業庁の薮内亮我氏による卓話「アトツギベンチャー推進の現状と課題について」を聴講した。