第7回新入社員パワーアップ研修

平成27年7月13日、「ひとづくり委員会」(川妻利絵委員長)の主催による「第7回新入社員パワーアップ研修」が「国立江田島青少年交流の家」において開催され、広島経済同友会会員企業29社から過去最高となる127名が参加。施設によるオリエンテーション後の開所式で、池田代表幹事が挨拶に立ち、7月15日まで続く2泊3日の研修プログラムがスタートした。

池田代表幹事は、当研修のこれまでの経緯やねらいについて説明した後、新入社員に期待することとして、「人間力の向上」を目指してほしいと述べ、具体的には次の3点をあげた。 「1点目は、『心を鍛える』こと。コンプライアンスを徹底し、誠実であること。また、何事にも負けない強い心をもつこと。2点目は、『頭を鍛える』こと。問題意識を持ち、深く物事を考える習慣を身につけることで、表現できる力を備えること。3点目は、『体を鍛える』こと。健康に留意し、毎日元気に仕事に打ち込める状態を維持すること」を伝えた。 そして、自分がいつも心がけていることとして、「何でもメモをとること」をすすめ、「何事にも失敗を恐れず積極果敢にチャレンジしてほしい」とエールを送った。

池田代表幹事の挨拶
カプラに取り組む

午後からのカッター訓練は悪天候のため中止となり、全員が講堂に集合。20の班に分かれ、木のブロックを積み重ねる「カプラ」実習に取り組み、集中力や根気、とりわけチームワークの大切さを学んだ。

車座談義

夕食後は、最も経済同友会らしく今や名物となった「車座談義」をスタート。32名の経営者が講師になり、班ごとでテーブルに集まった研修生の中に入り、和やかな雰囲気で進められた。研修生は社会人としての悩みや苦労話などを率直に講師にぶつけたのに対し、各講師は途中でテーブルを替わりながら、自身の経験談を話しながらアドバイスを与えていた。

2日目は、過去に同じ研修を受けた13社22名をメンターに迎えての「車座談義」を実施。各メンターは前日の経営者講師と同様、班ごとに別れ研修生の中に入り、質問に答える形で体験談などを披露した。

午後からは、「いい会社とは&新入社員としてできること」をテーマにプレゼンテーション課題に取り組み、各班とも熱心に討議を重ねたが、中には深夜にかけて周到な準備に取りかかる班もあった。

プレゼンテーション

3日目の午前中は、2つのブロックに別れプレゼンテーションの発表があり、午後からは選抜された2チームによるプレゼンテーションの発表がおこなわれた。発表では、これまでにないコント仕立てやテレビの情報番組風などあり、審査員も若い柔軟な発想に驚かされたり感心させられたりする場面もあった。

森信代表幹事・修了書授与

研修の最終プログラムである「修了式・退所式」で、研修生は今後の自分の目標を決意文書として書き留めると共に、「修了式」で森信代表幹事から「修了証書」を授与された。
最後の「退所式」では、森信代表幹事が挨拶に立ち、研修生全員に人生の先達として、人が道を究めるのに歩むべき3段階のことを意味する、「守破離」(しゅはり)の言葉を贈った。その意味を、研修生にあてはめながら、「『守』は、会社や配属先の約束事や仕事の内容をしっかり学ぶこと。『破』は、周りが見えるようになると自分の個性や思いや提案などを仕事に活かすこと。『離』は、大きな仕事を任せられるようになるころには、自分で判断し皆を引っ張って行くこと」であると説明。「これからの会社人生は、山あり谷あり。いろいろあるがその時には、この言葉を思い出してみると、自分のなすべきことがみえてくる」と締めくくった。