







広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
ひとづくり委員会(冨山次朗委員長)は8月8日、令和7年度第1回の委員会を開き、香川基吉代表幹事をはじめ25人が出席した。冨山委員長は「人材流出に歯止めをかけ、地域の労働力と経済の活性を高めるため、これから社会へ出る若者層へ広島と地元企業の魅力を伝えるべく活動の幅を広げたい」と強調し、今年度の事業計画を確認した。新入社員パワーアップ研修は集合・ウェブ形式を併用し、10月30日から来年2月まで計5回の開催を今年度も継続する。新たな取り組みとして大学との連携や学生支援に取り組んでいく方針を示し、「大学に足を運んで情報交換し、どんなニーズがあり、どんな協力ができるのかをまず探っていく」とした。
今年度の夏季セミナーが8月5日、ホテルグランヴィア広島を会場にハイブリッド形式で開かれ、オンラインでの聴講を含めて約90人が出席した。冒頭、小田宏史代表幹事が80年の節目を迎えた広島原爆の日に言及し、「日々、紛争あるいは戦争が絶えない中で広島にゆかりがあるものとしては折に触れ、世界の平和をしっかりと訴えていかなくてはならない」などと挨拶した。続いて、株式会社サクラオ ブルワリー アンド ディスティラリー代表取締役社長の白井浩一郎氏が、同社の歴史や取り組みをテーマに講演。焼酎や清酒など100年を超える酒造りの歩みや伝統を受け継ぎながら、洋酒の可能性に挑戦し、中国醸造から社名変更した経緯や思いを語った。
ものづくり委員会(宮脇克典委員長)は8月1日、今年度第1回委員会を開き、香川基吉代表幹事を含む20人が出席した。宮脇委員長が挨拶し、今年度も三つの実践塾を継続開催し、ものづくりの人材育成に取り組むとともに、委員会活動を交流の場として盛り上げていく方針を強調した。続いて、委員会事務局が今年度の活動概要を説明。マネジメント向けの講座をリニューアルし、ものづくりで培った人材育成の考え方を非ものづくり企業にも広め、互いに学び互いに成長していくことを目指す考え方を示した。続く卓話では、マツダ(株)MPS人材育成研修部の守江晴彦氏が講師を務め、「夢を夢で終わらせない! 大谷翔平選手も実践するマンダラチャートで実現する未来」をテーマに話した。
文化振興委員会(田中竜二委員長)は7月29日、今年3月末に新たな商業施設が開業した広島城(広島市中区)の三の丸を視察した。香川基吉代表幹事をはじめ22人が参加した。第1期エリアとして先行オープンした商業施設には、二つの飲食店とカフェ、土産物のセレクトショップ、弓道体験施設の5店舗が出店している。参加者は3グループに分かれ、広島を代表する武家茶道の上田宗箇流が監修した「SOKO CAFE」で自らお抹茶を立てて和菓子を一緒に味わったり、「広島城 射楽」のミニ弓道場で座ったまま弓矢で約7㍍先の的を射ったりする文化体験を楽しんだ。その後、施設内にある「鰻のうな輝」に会場を移して懇談会を開いた。
令和7年度最初のまちづくり委員会が7月15日、オンライン形式で開かれ、ウェブ参加の香川基吉代表幹事を含め約70人が出席した。椋田昌夫委員長の挨拶に続き、委員会事務局が、これまでの活動を基盤に魅力的な広島のまちづくりに向けた解決策や活動を実行する-などとする今年度の事業計画案を説明。具体的には、広島県のプロジェクト「おいしい広島」や横川地区など地域コミュニティの取り組みなどとの連携推進や、「ひろしまド真ん中祭り」の開催を活動テーマとする方針を示した。令和8年度の提言を目指し、その土台づくりにも力を入れていくとした。ド真ん中祭りは広島ゲートパーク(広島市中区)を中心に来年3月7、8日の開催を予定。この日、出席者から出された意見を踏まえ、幅広い連携を探りながら準備を進めていく方向性も確認した。
令和7年度第1回の交流部会(川妻利絵部会長)が7月14日、おりづるタワー(広島市中区)で開かれ、香川基吉代表幹事をはじめ約30人が出席した。新たに就任した川妻部会長が挨拶に続いて議事を進め、年間スケジュール表に沿って今後の事業計画を確認した。「今年度は広島がホスト役を務める行事が多い。他地区から来られた方々をしっかりもてなし、交流してもらうことに徹したい」とし、被爆80周年という節目も踏まえ、原爆ドームに隣接したおりづるタワーを会場に、9月のオール広島支部交流会や島根や岡山との交流懇談会などを開催する方針を示した。これを受けて同タワーの運営に携わるヒロマツホールデングス(株)代表取締役会長兼CEOの松田哲也・交流副部会長がタワーの概要やコンセプトについて説明。屋上展望台やおりづる広場などを視察した。