広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
総務部会(岡本直樹部会長)は9月26日に開かれ、8人が出席した。初めの挨拶で岡本部会長は、AI(人工知能)を使って生成した偽動画などを指す「ディープフェイク」による情報操作の事例が拡大しているという話題を紹介。「日本でも詐欺などを目的とするディープフェイクの件数が、2023年には前年比28倍に急増したとのデータがある。今や言葉の壁を越え、詐欺集団の矛先が日本に向いている」とし、新技術の恩恵の一方にある負の側面も指摘した。議事に入り、谷口康雄事務局長から9月の活動と10月以降の予定の報告があり、米国経済視察(9月19~25日)の模様も語られた。また、会員異動の状況についての報告もなされた。
ひとづくり委員会(冨山次朗委員長)は9月24日、今年度新入社員パワーアップ研修の第2回(DAY2)をオンライン形式で開催した。米山真和副委員長の挨拶を受け、前回に続き株式会社メイツ中国の竹内啓太氏が講師を務め、「ロジカルコミュニケーション(論理的に考え、伝える)」をテーマとした。竹内氏は、複数の事象から傾向を読み取って結論を導く「帰納法」や、いくつかの要素を頭の中でピラミッドのように組み立てて整理する「構造化」などの考え方を紹介。受講者は5~6人ずつ12班に分かれて実習に取り組み、的確な伝え方への理解を深めた。竹内氏は「主張と根拠をセットとすることを意識して」などと助言していた。
9月の幹事会が12日、ハイブリッド形式で開かれ、武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめ計84人が出席した。初めに武田代表幹事が、高校野球の甲子園大会に触れて挨拶。「応援団の移動用バス確保に苦慮した学校があるなど、『2024年問題』をはじめ社会情勢のうねりが影を落としつつあるという。移動や宿泊などの面で、他の大会や修学旅行にも影響がある。喫緊の課題であり皆さんと知恵を絞りたい」と述べた。この後、各支部・部会・委員会から7・8月の活動と9月以降の予定の報告があり、入会5名、交替19名の会員異動を承認した。続く卓話では、広島修道大学の江利川良枝講師が同大でのキャリア教育と学生の変化について話した。
ひとづくり委員会(冨山次朗委員長)は9月10日、エディオンピースウイング広島で開催し、武田龍雄代表幹事を含む22人が出席した。この日は同会場で、ひとづくり委員会が実施する「新入社員パワーアップ研修」の第1日があり、その模様を視察した。今年度の研修は来年春先まで5回に分けて予定し、20社72人が受講を登録。初日は、委員会メンバーたちとともにピースウイング広島の施設やピッチを見学し、場内のビジネスラウンジで、株式会社メイツ中国の竹内啓太講師による「主体的な行動の重要性」などについての講義を受けた。ドミノ倒しの時間の長さを競うグループ実習もあり、積極的に意見を出す大切さを学んでいた。
新常態適応委員会(箕輪幸人委員長)は9月2日、テレビ新広島(広島市南区)を会場に今年度第1回の委員会を開き、14人が出席した。元日の能登半島地震や8月の南海トラフ地震臨時情報発表などの流れの中、防災をテーマに設定。箕輪委員長の挨拶の後、広島市危機管理室の西村進災害予防課長の卓話「日頃からできる備えについて」を聞き、自身や企業・社員の安全を守る「自助」「企業防災」、地域で助け合う「共助」や、「公助」との連携などについて考えた。広島市消防局の協力で、地震の揺れを実感できる起震車の体験会も実施。震度6強や7など、立っていることも難しい揺れを体感し、災害対応の大切さを改めて認識した。
総務部会(岡本直樹部会長)は8月29日、台風10号の接近に対応してウェブ会議形式で開催し、14人が出席した。初めに岡本部会長が今年の夏の暑さに触れて挨拶。夏の風物詩の代表格であるかき氷を取り上げ、「『映えスイーツ』の進化形とされる高額品も好評と聞き、『めりはり消費』の浸透を感じる。年間を通じた気温上昇の中、暖冬による天然氷の供給減・価格高騰と猛暑下の需要増をかみしめながら、おいしくいただきたい」と話した。次いで谷口康雄事務局長から7・8月の活動と9月以降の予定、会員異動の報告があった。この中で、8月30日開催予定のオール広島支部交流会を台風接近のため急きょ中止とするとの説明がなされた。