平成27年7月17日、本年度で2回目となる「西日本経済同友会代表者会議」が、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」において開催され、広島経済同友会からは森信代表幹事と谷田事務局長が参加した。当日は台風11号の影響があったものの西日本各地の経済同友会から44名が出席し、「西からの地方創生~ひとが興す地域の未来~」をテーマに活発な議論をおこなった。
開会にあたり、開催地である京都経済同友会の増田代表幹事が歓迎の言葉を述べ、続いて、議題「各地域からの発言」の司会進行役をつとめた。議事の中では、「西からの地方創生~ひとが興す地域の未来~」をテーマに、5経済同友会(土佐、広島、神戸、九州、京都)の代表幹事が、それぞれの地域の取り組み状況について発表をおこなった。
続いて、関西経済同友会の蔭山代表幹事の司会進行により、各地域からの発言を踏まえて、議題「意見交換や共同アピールについての検討」がおこなわれた。
森信代表幹事は、広島県内の経済と課題について、「マツダを中心とした製造業の業績回復を受けて地場経済は順調に推移しているものの、技術の伝承・人手不足、新規創業などに課題がある」と説明した。
全体テーマの「定住人口の維持拡大への取り組み」については、広島県の現状として人口の自然減に加え社会減についても言及し、女性の転出超過を指摘した。同友会の活動としては、定住について県との包括連携協定の締結から、取り組み中の「ひろしまアグリサポーターズ」について説明した。
また、「交流人口の拡大への取り組み」については、広島県への入込客数、とりわけ外国人観光客が増加していることを説明したものの、滞在型観光に弱く、県域を越えた連携による回遊型観光への取り組みの必要性を述べた。同友会の活動としては、「広島湾にフィッシングパークの設置」を提言するとともに、新たな瀬戸内観光ルートの発掘について調査研究を進めていると説明した。
続いて、「共同アピール」の採択がおこなわれ、7月21日の記者会見で発表されることになった。また、本年10月16日に開催する「第113回西日本経済同友会会員合同懇談会」の開催要領について、開催地を代表して奈良経済同友会山本代表幹事がプログラム案により説明し、多くの参加を要請した。
最後に、次回開催地である神戸経済同友会成松代表幹事の閉会挨拶で、「西日本経済同友会代表者会議」は盛会裏に幕を閉じた。