11月11日、備後都市懇話会が福山支部の担当で、福山市において開催された。
森信代表幹事、香川交流部会長をはじめ各支部から60名に地元福山支部の35名をあわせ、総勢95名に及ぶ盛大な都市懇話会となった。
第1部のエクスカーションとして、国宝の本堂と五重塔をもつ明王院を視察。
その後、福山ニューキャッスルホテルに移動し、第2部のシンポジウムとして、「備後の観光を考える」をテーマに鼎談を開催。
続いて第3部の懇親会では、美味しい福山の味に舌鼓を打ちながら会員同士の交流を深めた。
エクスカーション希望者は、午後1時30分貸切バスに乗り込み、福山市を流れる芦田川の西岸にある明王院へ移動。
先ずは、上田宗箇流を学ぶ福山支部会員による抹茶のおもてなしを受けた。
続いて、県の重要文化財となっている書院や庫裡を見学。
住職から、明王院の草創縁起や文化財、そして国宝の本堂・五重塔等の説明を受けた。
その後、住職と共に全員が境内に出て、本堂、五重塔、鐘楼等を見学した。
その後、参加者全員が福山ニューキャッスルホテルに集合し、備後都市懇話会のシンポジウムは幕を開けた。
先ず、地元福山支部の喜多村支部長が、「視察会では、福山市唯一の国宝・明王院を視察いただいた。シンポジウムでは、そういった観光資源をどう組立していけば良いのか。お隣の尾道とどのように連携し、それを福山のみならず備後の観光にどう生かしていけば良いのか。“備後をどうするんだ”ということを、今日は皆さんと一緒に考えていきたい。そして懇親会では、親睦を深めながら広島経済同友会の輪を作っていきましょう」と挨拶した。
続いて、森信代表幹事が挨拶に立ち、「引き続き提言活動や会員増強に力を貸していただきたい。今日は大竹市の商工会議所の会合に招かれて、広島経済同友会の活動等をPRしてきた。その中で、『広島には6支部あるが、広島西地区が空いている。まずは広島に入会していただき、ゆくゆくは西部支部を立ち上げてはどうですか』と申し上げたところ、早速、1名の方が入会されることになった。今日のシンポジウムのテーマは、『備後の観光を考える』。福山を中心に新しい広域観光がスタートするのかと楽しみにやってきた。また、懇親会では、福山三昧で大いに楽しんで行きたい」と述べた。
シンポジウムでは、中国運輸局観光部長の川村康二氏、広島県商工労働局ブランド推進部長の岡村清氏、株式会社JTB中国四国取締役支店長で同友会会員の水田浩二氏が壇上に上がり、「備後の観光を考える」をテーマに鼎談をおこなった。
川村氏は、「観光の風は日本にむけて吹き観光客は増えている。しかし、口を開けて待っているか、汗をかいているかで格差は広がる。追い風にうまく乗ることが大切だ」と指摘。
岡村氏は、「2020年までが、ひとつのチャンス。意図的にやらないと地域間競争に負ける。行政を引っ張る気概で頑張ってほしい」と期待。
水田氏は、「ゲームのBINGOを使って、備後をPRしてはどうか。たて・よこ・ななめが揃うとBINGO。真ん中はフリースペースで、果たしてどこの地区が担うのか。“BINGOで備後”、このキャッチフレーズで官民一体となって日本から世界に向けて発信しては」とアドバイスした。
喜多村福山支部長の挨拶、福山市長の羽田皓氏による来賓挨拶に続いて、香川交流部会長の乾杯の音頭で懇親会は幕を開けた。
後半には、備後都市懇話会に所属する三原支部・尾道支部の支部長による挨拶も行われたが、特に、次回の開催地となる尾道支部の杢谷支部長は、来年は支部創立60周年を迎えることから、多くの会員の方々に尾道に来ていただきたい、と盛んにアピールしていた。