平成28年4月20日、会員約210名が参加し広島市中区のホテルで広島経済同友会「平成28年度定時総会」を開催した。
冒頭、出席者全員が、昨年の総会以降故人となられた6名の方々に対し、哀悼の意を表するため黙とうを捧げた。
続いて、森信代表幹事が開会挨拶に立ち、熊本・阿蘇・大分で発生した大地震で被災された方々にお見舞いを申し上げ、被害がこれ以上広がらないことを願うと同時に、14日~15日にかけて参加していた「全国経済同友会セミナー」では、速やかに有志から義捐金が集められたことを紹介した。
28年度の同友会の運営については、「27年度の活動はPDCAサイクルのPとDであり、28年度はCとAにあたる。提言については、行政等に働きかけをおこなう一方で、その実現に向けて汗をかくことも求められている」。
また、「各支部からかねてより要望のあった支部支援を明確にするための予算上の配慮もおこなった。各支部・部会・委員会とも、効果的で円滑な運営をするための予算は有効に使ってほしい」と述べ、「残された1年を会員の皆さんと共に、“輝くひろしま”の実現に向けて頑張っていきたい。そして、来年のこの場で、“大変だったけど楽しかった”という言葉を残して終わりたい。皆さん一緒に同友会活動を楽しみましょう」と呼びかけた。
慣例により森信代表幹事が議長として議事進行役をつとめ、1号議案「平成27年度事業報告並びに収支決算承認について」、2号議案「平成28年度事業計画案並びに収支予算案」、3号議案「平成28年度役員選任について」の審議をおこない、すべて原案どおり承認された。
続いて、28年度から新たに就任した支部長として、三原支部・赤利俊彦支部長、福山支部・杉之原祥二支部長、備北支部・佐々部博吉支部長が紹介され、「平成28年度定時総会」を閉会した。
その後会場を移動し、森信代表幹事と池田代表幹事が「平成28年度定時総会」において承認された内容を中心に記者会見をおこなった。
会見にはマスコミ7社が集まり、森信代表幹事が説明した「平成28年度事業計画」の具体的な活動について、質問が相次いだ。
とりわけ今秋をめどに取りまとめにはいる、広島創生の「広島経済同友会版総合戦略」と、それらを中心に10月28日~29日に当地で開催する「『第114回西日本経済同友会会員合同懇談会』において議論していく」としたことが注目された。
一方で、定時総会に出席した会員は、キリン株式会社執行役員CSV本部ブランド戦略部長坪井純子氏による、「多様性とイノベーション」~応援する人だけに見える未来がある~と題する特別講演に耳を傾けた。
その後、懇親パーティ会場に移動。
開宴にあたり、池田代表幹事が「特別講演では参考になる話を聞かせていただいた。それぞれが企業経営の中で活かしていきたい」と特別講演の坪井講師にお礼を述べた。
続いて「平成28年度は、事業計画にそって地方創生への取り組みを強化し、研究・提言に繋げていきたい。今年の10月にはいよいよ『西日本経済同友会会員合同懇談会』が広島で開かれる。現在5百人以上の参加を見込んでおり、今取り組んでいる事業や広島の食材もアピールし、懇親を深めていきたい」と挨拶。
乾杯の音頭は、特別講演の坪井講師に感謝の意も込めて「キリンビールで乾杯!」と発声し、懇親パーティが始まった。
約1時間余りの懇親の時が流れ、最後に前福山支部長の喜多村久至氏が中締めの挨拶をおこない、「平成28年度定時総会」に伴う一連の行事は終了した。