広島経済同友会のメンバー企業が設立した「ひろしまアグリサポーターズ」(理事長 高木一之広島経済同友会特別幹事)では、9月14日に視察会として22名の参加者で、「平田観光農園」と「三次ピオーネ生産組合」を訪れました。
平田観光農園では、会長で当会会員でもある平田克明氏に「6次産業化のテーマパーク 平田観光農園モノガタリ」と題してご講演いただき、果物体験型観光として成功させていくには“おもてなし”と“美しい景観”、そして社員の発想力を育み実践させていくことが大切であること等、柔和な表情で優しく語りながらも日本一の農園に挑戦し続ける熱い思いを感じることができました。
講演の後は農園見学、そして昼食としてバーベキューを堪能しました。
「三次ピオーネ生産組合」では、組合長の石田博人氏にご講演をいただき、今や全国的なブランドの“黒い真珠 三次ピオーネ”ですが、今日の高い品質と安定した出荷量、そして高い知名度を確立するまでには様々な取り組みや変革を経ていることを時系列的にお話頂きました。
三次はピオーネの産地で有名ですが、実は気候的に低温や雨に弱いピオーネにとって決して最適な土地とは言えない中で1974年7月に生産組合は設立され、真にぶどう栽培に旺盛な意欲と情熱を持った24名の組合員によってスタートしました。
当時ピオーネは新品種で栽培特性も十分に解明されていない中で、しかしこの品種を選定したことが今日の成功に繋がっていきました。
1982年に管理圃場の成績と組合員各人の報酬を連動させる圃場責任分担制の導入によって高品質かつ安定した出荷量を維持することが可能となりました。
講義の後は農園の余りの広さにバスで移動しながら車窓からの見学となりましたが、参加者の誰もがその広大なぶどう畑に驚き感心していました。