「広島地域活性化委員会」、広島修道大学で意見交換会

広島地域活性化委員会(委員長 角倉博志)は、10月11日、広島修道大学キャンパス内の協創館において「広島県の中山間地域における地域活性化に資する活動や仕事の現状と課題について」をテーマに意見交換会を開催した。

広島経済同友会から角倉委員長をはじめ18名、広島修道大学から中山間地域について学んでいる1~4年生18名、社会人ゲストとして北広島町など県内5市町から6名が参加。

これに大学側から学長・副学長はじめ9名が加わり、6つのグループに分かれ約1時間半にわたり熱のこもった意見交換を行った。

意見交換会の様子
角倉委員長の挨拶

開催にあたり、広島地域活性化委員会の角倉委員長が、「広島修道大学とは昨年締結した連携協定により、同友会企業のバス見学ツアーや長期インターンシップなどに取り組んでいる。当委員会では中山間地の活性化のための課題について意見交換をし、4つの課題を浮かび上がらせた。本日の意見交換会では、その課題の解決策や方向性を探っていきたい」と挨拶。

「若い学生の方々が活動を通して掴んだ発想や意欲の中から、解決策や糸口のようなものが見えてくれば良いと思っている」と期待を込めた。

市川学長

続いて、当委員会副委員長で広島修道大学の市川学長が「年齢・性別・立場・地域の違う人が集まってそれが触媒となり、それぞれの取り組みや考え方を話し合うことで課題解決に繋がっていけば良い」と挨拶。

また、ひろしま未来協創センターの山川センター長は「前回は地域の課題をいくつか出してきたが、本日は課題から行動へと移行していきたいと思っている。どのように取り組めば解決できるか分科会で話し合って結果を出していただきたい」と主旨説明を行った。

その後、田坂氏がコーディネーターをつとめ、オープンで出入り自由の意見交換会をスタートさせた。

学生発表の様子

今回の分科会では、前回の大きな4つの課題である、①ひとつでない仕事、②帰ってきたくなるまちづくり、③田舎のファンづくり、④地域内経済をテーマに6つの分科会に分かれることになり、学生が呼びかけ人となって意見交換の概要について説明。

参加者は、6つの分科会から自分が参加したいテーマを自由に選択して参加することになった。

その結果、分科会に着席するメンバーは、学生に加え、広島経済同友会地域活性化委員会メンバー、各地域で活躍する社会人、大学の教職員で構成され、自己紹介から始まり与えられたテーマについて意見交換を行った。

社会人発表の様子

各分科会ともホワイトボードを活用しながら時間ギリギリまで白熱した議論を繰り広げた。

具体的には「仕事がないから地方に帰れない。中山間地域は第1次産業を大切にしなければならない。田舎の知られてない魅力を広めるべき。第一印象を大切にすると共に物事の裏と表をみなければならない。田舎に住む良さを知ってもらうためには、繰り返し足を運んでもらい体験をしてもらえるような地域づくりが大切」などの意見を、学生と社会人が相次いで発表した。

それをコーディネーターの田坂氏が「帰ってきたくなるような3世代交流。広く浅く手の届く仕事をする。地域一体・地域全体で楽しむ。住んでないからこそ見つけられる魅力を伝える」などに取りまとめ、最後に山川センター長が総括し意見交換会を締めくくった。