「尾道支部創立60周年記念式典」の開催

11月17日、広島経済同友会「備後都市懇話会」の開催に先立ち、「尾道支部創立60周年記念式典」が尾道市の「ベラビスタ スパ&マリーナ尾道」において開催され、森信・池田両代表幹事をはじめ会員ら97名が参加した。

記念式典では杢谷正樹尾道支部長が開会挨拶をおこない、森信代表幹事がお祝いの言葉を述べた。

続いて来賓を代表して、尾道市から平谷裕宏市長、尾道商工会議所から福井弘会頭が挨拶に立った。

その後、この10年間に支部長を務めた4名の「歴代支部長表彰」がおこなわれ、今岡寛信氏が代表受領しお礼の言葉を述べた。

記念式典の様子
杢谷支部長のご挨拶

開会にあたり杢谷尾道支部長が挨拶に立ち
「本日は、多くの方々に日本遺産に指定されている尾道水道からクルーズ船で、素晴らしい眺望のこの場所においでいただいた。
この後、『一般社団法人せとうち観光推進機構』の村橋克則事業本部長から観光について記念講演をしていただくことになっている。
観光とは文化を観る人を観ることだと思っているし、素晴らしい言葉だと思っている。
私たち尾道支部は、尾道商人として経済人として、瀬戸内あるいは尾道水道で紡いできた文化を次代に引き継ぎ、尾道支部次の70周年に向けて行動していきたい。今後とも皆さんのご支援を賜りたい」と力強く述べた。

森信代表幹事挨拶

続いて、森信代表幹事が会員844名を代表して、尾道支部60周年のお祝いを述べると共に、「尾道に来るたびに、広島より先に尾道支部があり広島経済同友会のDNAの原点はここにあったと思っている」と設立の経緯を紐解いた。

そして「この2年間は“輝くひろしまづくり”を提案し、地域が自立して自分たちで考え、地域で“ひと・もの・かね”が回るような仕組みをつくっていただきたいと申し上げてきた。
尾道支部においては様々な活動をしていただいているが、特に観光、尾道ブランドのルールづくり、しまなみ海道とやまなみ街道のクロスポイントとしての役割など様々なネタを活かしながら今後に発展が期待できる」と思っている。

「尾道支部の活発な活動で、広島経済同友会を引っ張っていただきたい」と期待を込めた。

平谷市長挨拶

続いて、ご来賓7名の紹介があり、代表して平谷尾道市長が挨拶に立った。

「尾道支部からは地域経済の発展やまちづくりに積極的な提言や発言をいただいた。その時流を見抜く深い見識に敬意を表したい」と評価すると共に、
「最近では尾道を訪れる国内外からの観光客やサイクリストも増加しており、地域ブランド調査でも中国地方でもトップに立つことができた。こうしたチャンスを活かせるような取り組みや本市の発展のためには、何より皆さんの力が必要であり、ご理解ご支援をお願いしたい」と述べ、尾道支部の地域に貢献する活動に期待を寄せた。

福井会頭挨拶

2人目は福井尾道商工会議所会頭が挨拶に立ち、
「尾道は往時の繁栄から我慢の時代も長くあったが、その間尾道らしさを信じて失わなかった。それが現在の喜ばしい出来事を呼び寄せている。とりわけ尾道支部が、昭和56年以来、自動車道の建設促進を継続的に提言し続けたことで実現した『中国横断自動車道尾道松江線』の全通には感謝している」と述べると共に、
「尾道にはかっての繁栄を取り戻す好機が訪れている。今こそ広い視野に立って考え、個人の自由な立場で発言し、グローバルで自由闊達な提言が求められていると思う。良い流れを定着させると共に、同友会らしい新しい将来のあるべき姿を描いて提言をしていただきたい」とエールを送った。

そして、最後に「尾道商工会議所は、今後とも同友会と手を携えて尾道創生に尽くしていきたい」と締めくくった。

表彰式

続く「歴代支部長表彰」では、尾道支部50周年式典以降の歴代支部長の今岡寛信氏、徳永修氏、吉田大造氏、中島秀晴氏の4名が表彰された。

表彰式にはミス尾道の2名がお手伝いとして参加。

杢谷尾道支部長が表彰状を読み上げ、今岡氏が代表して受領した。

表彰者に対しては、表彰状に加え、旅行券や「瀬戸内ディスカバリーフライト」による空中散歩が贈呈された。

今岡氏のお礼の言葉

表彰者を代表して今岡氏が挨拶に立ち、
「50周年のころ支部長をしていて、記念式典で当時の山本代表幹事と細川護熙氏との記念対談を実施したことが思い出される。
今日までやってこれたのは、同友会の組織に入り諸先輩方の背中を見て勉強し、皆さんに鍛えていただいたおかげだ。
同友会は限りなく素晴らしい組織だと思っているし、今後の励みにしていきたい」と感謝の気持ちを述べた。

一方で、このたびの「創立60周年記念式典」の実行委員長として、「多くの会員に参加いただいたことに感謝している。今日は尾道を一日楽しんで帰っていただきたい」とお礼の言葉を述べた。