文化振興委員会(田中竜二委員長)は7月9日、今年度第1回委員会を開き、22人が出席した。今回は広島城に焦点を当て、「ブラタモリ風ワークスタディ」と卓話を通じ、城の歩みや時代との関りに触れた。案内役で講師の広島城学芸員の本田美和子氏とともに、二の丸表御門から南側のリーガロイヤルホテル広島まで歩き、横断地下道では、内堀と中堀を結ぶ暗渠跡を確認。ホテル前の東西の道路が、かつて侍が馬の練習をした「八丁馬場」に重なることなどの説明を受けた。卓話の題は「実は知れば知るほど、もっとオモシロイ“広島城”!?」。城の構成や、日清戦争以降は軍都・広島の中心となり原爆で壊滅的被害を受けたことなどの解説を聞いた。
文化振興委員会(田中竜二委員長)は1月31日、福山市で「築城400年福山城視察・講演会・交流会」を開催した。福山支部(小川恭史支部長)との連携事業で、約40人が参加。はじめに「新幹線の駅から最も近いお城」福山城と、隣接の広島県立歴史博物館を視察した。一昨年の築城400年事業でリニューアルされた福山城では、福山城博物館学芸員から、「令和の大普請」で復元された北面外壁の鉄板張りなど城の概要説明を受けた。その後、会場を移し、小川政彦副市長の基調講演や、広島大学特命教授の木曽功氏をファシリテーターとするシンポジウム「城における魅力と文化価値向上に向けて」を聴講。地域の城の活用などについて考えた。
文化振興委員会(田中竜二委員長)が10月16日、ハイブリッド形式で開かれ、武田龍雄代表幹事を含むオンライン参加を合わせ計28人が出席した。この日は卓話が行われ、広島県立美術館の原田英樹副館長が「G7サミットを踏まえた広島文化の発信~縮景園・県立美術館~」のテーマで話した。原田氏は、広島浅野藩初代藩主・長晟の時、縮景園が大名庭園の先駆けとして造られたという歴史やその特徴を解説。今年5月のG7広島サミットでは首脳のパートナーたちを対象とした歓迎プログラムを開催したことなどを紹介し、「縮景園は訪日客にも大いに魅力を感じてもらえる場所。こうした点をより広く発信していきたい」と述べた。
文化振興委員会(田中竜二委員長)は6月8日、今年度第1回の委員会をハイブリッド形式で開き、武田龍雄代表幹事を含め計30人が出席した。初めに、新たに就任した田中委員長が「しっかり取り組み、いい活動にしていきたい」と挨拶。議事を通じて「広島の文化価値を拾い上げ、広く伝えることで、地域の活力創出に繋げられたらと思う」と述べ、視察会開催などの構想も掲げた。また、広島市政策企画課の繁喜博・平和の丘担当課長による「比治山公園『平和の丘』基本計画について」と題した卓話があり、「平和への思いを共有する場」「都市に息づく文化・自然の豊かさを体感する場」などの理念で市が進める同公園整備の概要が紹介された。
文化振興委員会(中村琢也委員長)は8月19日、今年度第1回の委員会をハイブリッド形式で開き、約30人が出席した。初めに中村委員長が「広島の文化遺産を守り、皆さんに親しんでもらい、まちづくりのきっかけになるようなお手伝いを引き続きやっていきたい」と挨拶。次いで卓話に移り、広島市文化スポーツ部文化振興課広島城活性化担当課長の木本卓夫氏が「広島城の魅力向上」の題で話した。木本氏は、広島城を含む中央公園のあり方の検討でお城の区域が「文化を醸し出す空間」と位置付けられていると説明。戦後に鉄筋コンクリートで再建され老朽化が指摘されている天守の復元の方向性や課題、三の丸整備計画などについて語った。
文化振興委員会(中村琢也委員長)は12月1日、ハイブリッド形式で開かれ、武田龍雄代表幹事をはじめとするオンラインの参加7人を含めて計30人が出席した。冒頭の中村委員長の挨拶の後、委員会として進めてきた「ひろしま神楽」振興支援の一環で12月26日に特別公演「神楽初心者のための『ひろしま神楽』」が計画されていることについて、NPO法人広島神楽芸術研究所の小倉芳暢専務理事から概要の報告があった。続いて卓話に移り、茶道上田宗箇流家元の上田宗冏氏が「桃山時代から伝来する上田家の美術工芸品と古文書」のテーマで話した。茶の湯で使われる道具類が建物や空間と一体となって魅力を増すことなどを指摘した。
文化振興委員会(中村琢也委員長)は7月16日、今年度第1回の委員会をウェブ会議で開き、計24人が出席した。今回初参加の7人が紹介された後、中村委員長が挨拶。今年度について「これまでの活動で触れてきた広島の有形・無形の貴重な文化等をあるべき形で保存し将来に向けて発展的に継承していく方法や、歴史を感じられる周遊性ある文化的エリアの構築等について、卓話や視察を通じて調査・研究していく」との方針を確認した。続く卓話では、出雲大社の大社國学館講師で広島修道大学非常勤講師の中道豪一氏が「忘れ去られた旧暦6月17日の広島―御供船・火振り・嚴島大明神・高ちょうちんなど―」のテーマで話した。
文化振興委員会(武田龍雄委員長)は3月25日、ホテルメルパルク広島で開かれた。会場でのリアル出席は16人で、ほかにウェブによるオンラインで会場外から田村興造代表幹事を含む19人が参加した。冒頭、武田委員長が挨拶し、引き続き「広島文化の見聞を広める」ことなどを柱とした令和元年度・2年度の活動報告書の概要と、「広島の有形・無形の貴重な文化等をあるべき形で保存し将来に向けて発展的に継承していく方法や文化・歴史を感じることができ周遊性のある文化的エリアの構築等について調査・研究する」などとした3年度事業計画をそれぞれ事務方から説明。質疑応答や意見交換を踏まえて大筋了承を得た。
文化振興委員会(武田龍雄委員長)は2月15日、ホテルメルパルク広島を拠点としてウェブによるオンライン方式で開かれ、佐々木茂喜、田村興造両代表幹事を含む34人が出席した。初めに武田委員長が挨拶し、引き続き広島市文化財団・広島城主任学芸員の玉置和弘氏が「『広島城大解剖』~広島城の歴史とその特徴~」と題して卓話。毛利輝元の築城に至る経緯から、福島正則による改修と城下町づくり、浅野氏時代の修理と町の再整備、さらに明治維新以降今日までの変遷も含めて広島城の歴史を振り返り、三角州への立地や平城の利点を最大限生かした縄張、三重の堀と多くの櫓によって高めた防御力など、その特徴を説明した。
文化振興委員会(武田龍雄委員長)は10月30日、広島商工会議所ビルで佐々木茂喜代表幹事を含む33人が出席して開かれた。初めに武田委員長が挨拶し、併せてこの日の卓話テーマと講師を紹介。続いて卓話に入り、同神社の権宮司を務める潮康史氏が「広島護国神社の歴史」と題し、明治元年に前身の「水草霊社」を創建以来、3度の改称、また社殿の移転遷座、その後の原爆投下による社殿焼失を経て、戦後の昭和31年に現在地の広島城跡に再建移転された歴史をたどりながら、同神社の由緒、靖国神社との関係、戦没者の慰霊大祭のほか、初詣をはじめ年間を通して全国に例を見ないほど参拝者が多い理由などを語った。
今年度第1回の文化振興委員会が8月5日、広島商工会議所ビルで開かれた。佐々木茂喜、田村興造両代表幹事を含む33人が出席。初めに6月から就任した武田龍雄委員長が「微力だが、精いっぱい職務を果たしていきたい」と挨拶し、併せて新型コロナウイルス感染拡大に伴い自粛していた活動を再開した経緯を述べ、引き続き事務方から今年度これまでの活動概況と今後について説明した。この後、ひろしま美術館学芸部長の古谷可由氏が「実は活況、広島美術シーンの今昔」と題して卓話。当地ゆかりの美術家や当地にある美術系大学、美術館の紹介などを踏まえ「全国レベルで活況な広島の美術は都市の魅力の一つ」と語った。
文化振興委員会(木坂俊治委員長)は1月21日、尾道市で歴史的建造物など文化財の視察会を開いた。12人が参加し、初めに寺域全体が国宝に指定されている浄土寺を見学。仏教芸術などの撮影で知られる写真家、村上宏治氏の案内で同寺の縁起に始まり、国宝の本堂や多宝塔、重文の阿弥陀堂などを存置されている仏像や仏画を含め、造りや謂れ等の解説も受けながら参観した。中には、ふだん一般人が入れない所もあり、一同は村上氏の話に真剣な表情で聞き入っていた。続いて、近くにある市名勝の爽籟軒庭園と重文の茶室「明喜庵」を見学。視察会は22日も続け、今治市の大山祇神社などを見て回った。
文化振興委員会(木坂俊治委員長)は12月10日、広島信用金庫信交倶楽部で39人が出席して開かれた。初めに木坂委員長が挨拶し、今年度取り組んでいる二つのテーマの活動の経過等を報告。引き続き卓話に移り、宮島弥山大本山大聖院の吉田大裕副住職が「大聖院の歴史と見所」と題し、空海による開創以来1213年となる真言宗御室派の大本山として大聖院が宮島の中でどんな役割を担って今日まで来たかを中心に、仏教伝来や神仏習合の意味、厳島神社との関係、明治維新後の廃仏毀釈による受難、本堂等の焼失・再建、台風被害、所蔵文化財などについて語った。
文化振興委員会(木坂俊治委員長)は10月7日、広島商工会議所ビルで開かれた。佐々木茂喜代表幹事を含む35人が出席。初めに木坂委員長が挨拶し、前回委員会以降の活動を振り返るとともに、この日の卓話設定の趣旨等を説明した。引き続き、講師として紹介を受けた郷土史研究家の佐々木卓也氏が「ひろしま歴史街道への誘い~歩けば歴史が見えてくる~」と題して卓話。「みち」や「まち」の語源から説き起こし、広島市内を通る五つの歴史街道、中でも浅野家時代に整備が進んだ「西国街道」について里程や宿駅伝馬などを中心に紹介した。卓話の後、神楽小委員会の取り組みの進捗状況の説明もあった。
令和元年度第1回文化振興委員会が7月5日、広島商工会議所ビルで36人が出席して開かれた。初めに木坂俊治委員長が挨拶し、「今年度の取り組みの柱は二つあり、昨年度取りまとめた提言書で示した『ひろしま神楽』を活用した“まち”のにぎわいの創出に向けた施策の中から実現への取り組みに順次着手することと、委員会メンバーが広島の文化に精通した経済人を目指すこと」と述べた。引き続き県立広島大学宮島学センター長の秋山伸隆氏が「厳島神社の大鳥居の歴史」をテーマに卓話。次に、提言書の施策実現に向けて立ち上げた小委員会の取り組みについて座長を務める小倉芳暢副委員長が説明した。