広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
島根・広島経済同友会交流懇談会が11月14日、広島市中区のおりづるタワーを会場に開かれた。島根からは山崎徹、野津廣一両代表幹事をはじめ18人、広島は小田宏史、香川基吉両代表幹事、川妻利恵交流部会長ら45人が参加した。開会に当たって、広島の小田代表幹事は「この交流懇談会も半世紀の歴史を重ねた。気心の知れた距離感で有意義な意見交換を期待している」と挨拶。島根の山崎代表幹事も「広島の皆さんと懇親を深める場にしたい」と述べた。続く卓話では、同タワーの運営に携わるヒロマツホールデングス(株)代表取締役会長兼CEOの松田哲也氏が「おりづるタワーに込めた思い」をテーマに話した。そして参加者は、屋上展望台やおりづる広場などタワー内の施設を視察した後、懇親会で交流を深めた。
文化振興委員会(田中竜二委員長)が11月12日、ハイブリッド形式で開かれ、小田宏史代表幹事をはじめ計28人が出席した。田中委員長が冒頭の挨拶に続き、来年1月下旬に計画する熊本城と城下町の視察の概要を紹介。「熊本地震から復興している城の今と城下町の意義などを考えながら見て回りたい」と述べた。続いて、公益財団法人ひろしま文化振興財団常務理事兼事務局長の沖見広徳氏が財団の概要や課題、取り組みなどについて説明した。「武家茶道 上田宗箇流と現代における茶道~伝統文化を継承していくために」と題した、家元若宗匠の上田宗篁氏による卓話もあり、広島城三の丸に今春オープンした「SOKO CAFE」に込めた思いなどが披露された。
ものづくり委員会(宮脇克典委員長)は11月7日、今年度第1回委員会を開き、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ25人が出席した。宮脇委員長のあいさつに続き、委員会事務局が今年度の活動状況などを中間報告。委員会での卓話の充実や事業の柱である実践塾の環境・コンテンツの充実など注力ポイントを中心に進捗状況について説明した。続く卓話では、委員会のメンバーでもある中吉エンジニアリング株式会社の中吉一平代表取締役社長と岸工業株式会社の岸哲太郎代表取締役社長が「来年の猛暑を乗り切る!」と題して最新の暑熱対策を紹介。ファン付きの作業服の試着や、テントのパイプ構造を活用した休憩ブースの体験会もあった。
11月の幹事会が6日、ハイブリッド形式で開かれ、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ計86人が出席した。挨拶で小田代表幹事は、広島市内でホテルの進出が相次いでいる話題を取り上げ、「広島が外からどう見えているか、希望を照らす鏡と言える」と指摘。「来て泊まってもらうだけでなく、広島の中を回ってもらい、また来てもらう循環となるよう、当会としても役割を果たしていきたい」と述べた。続いて、三原、尾道、福山の3支部、交流部会、ものづくり、ひとづくり、まちづくり、ウェルビーイング推進の4委員会から10月の活動と11月以降の予定の報告があり、交替2名、退会3名の会員移動を承認した。卓話もあり、駐日モンゴル国大使館特命全権大使のB.バヤルサイハン氏が「モンゴルの長期開発政策」をテーマに話した。
ひとづくり委員会(冨山次朗委員長)は10月30日、エディオンピースウイング広島で開催し、小田宏史代表幹事をはじめ計18人が出席した。この日はひとづくり委員会が企画し、同施設のビジネスラウンジで始まった今年度の「新入社員パワーアップ研修」の初日(DAY1)の模様を視察。研修には20社から75人が受講を登録しており、来春まで5回に分けて開かれる。開講にあたって小田代表幹事が挨拶し、「主体性を持って自ら行動し、挑戦を楽しんでほしい」と受講生を激励した。初日は株式会社メイツ中国の竹内啓太講師による「自分で考えて行動する~組織で働く~」をテーマにした講義があった。受講者は13班に分かれ、ドミノ倒しを取り入れた演習などに取り組み、主体性やチームワーク、コミュニケーションの大切さを体感した。
総務部会(小川裕子部会長)は10月30日、ハイブリッド形式で開かれ、11人が出席した。小川部会長は冒頭のあいさつで、憲政史上初の女性総理大臣に就いた高市早苗氏を取り上げ、「支持する、支持しないは別として日本の一つの転換点であることには違いない。今から変化が起こってくるのではないかという期待からワクワク感を持っている」とした上で、「さまざまな報道や情報に接するが、しっかりと自分の考えを持って取捨選択していきたい」と述べた。続いて議事に入り、谷口康雄事務局長から9月の活動状況と10月以降の予定や、これから予定されている各委員会の先進地視察の概要などの説明があった。また、会員異動の状況についての報告もなされた。