広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
観光振興委員会(皆本恭介委員長)は11月12日、ハイブリッド形式で開き、計47人が出席した。皆本委員長は挨拶に続いて、この日の卓話の講師を務める株式会社コングレの関西MICE事業部副部長、渡辺弘一氏を紹介。渡辺氏は、事業やイベントの企画や実施に携わる立場から、「コンベンション運営会社からみたMICEを取り巻く現状と課題」のテーマで、世界と日本のMICEの動向や、広島地域でMICEを展開する場合の強み・弱みなどについて語った。この中で渡辺氏は、MICEの一番の意義は「その地域への経済効果」と強調。また、日本を含めた世界的傾向として、開催件数の増加やテーマの細分化が進んでいると指摘した。
北海道、仙台、広島、福岡の4経済同友会による第23回札仙広福・四極円卓会議が11月8日、広島市で開かれた。北海道から9人、仙台6人、福岡5人、開催地広島から武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめとする21人の計41人が出席した。武田代表幹事の挨拶に続き、二つの卓話があり、株式会社サンフレッチェ広島の定本晴路常務取締役が「サンフレッチェ広島の志」、エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社中国支店の中村高士支店長が「世界から選ばれる都市「広島」をめざして」のテーマでそれぞれ話した。この後、各同友会が活動報告をし、広島は武田代表幹事が「ひろしまド真ん中祭り」の開催で県内各地の魅力を発信したことなどを紹介した。
11月の幹事会が7日、ハイブリッド形式で開かれ、武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめ計77人が出席した。挨拶で武田代表幹事は、秋の夜長の読書に関連し、アドラーの心理学を基にした自己啓発本がロングセラーを続け、翻訳版が海外でもヒットしていることを紹介。また、題名の長い本の増加傾向も指摘し「ここでもネット文化の流儀が定着しつつあるのでは」と述べた。各支部・部会・委員会からは10月の活動と11月以降の予定の説明があり、続く会員異動報告で入会4名、交替5名、退会3名を承認した。この後の卓話は、台湾史研究者、作家で愛媛台湾親善交流会会長の古川勝三氏が「歴史に学ぶ日本と台湾の絆」と題して話した。
令和6年度の備北都市懇話会が11月5日、三次市で開かれた。備北支部の担当で、同支部創立60周年記念式典と合わせて開催。武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめ計88人が出席した。初めに十日市コミュニティーセンターで記念式典と講演会があり、増田茂典支部長が60年の歩みを振り返って挨拶。武田代表幹事と来賓の福岡誠志・三次市長が祝福の言葉を述べた。続いて記念講演があり、株式会社ヒストリーデザイン代表取締役の久保健治氏が「歴史で未来を創る方法―模倣されない地域価値の創出―」のテーマで話した。この後、会場を移して祝賀懇親会が催され、参加者は恒例のマツタケや地元のお酒を味わいながら歓談した。
令和6年度の備後都市懇話会が10月31日、福山市で開かれた。福山支部の担当で、武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめ計123人が集った。参加者は福山ニューキャッスルホテルに集合後、3班に分かれ、JFEスチール株式会社西日本製鉄所(福山地区)に移動。同市と東隣の岡山県笠岡市に広がる同社と協力会社から成る工場群のうち、熱延工場、超大径鋼管工場、皿山展望台を見学した。参加者は、真っ赤な鉄の塊が変化する熱延工程や、巨大な大径鋼管の迫力に見入っていた。見学後は同社専門主監の手塚宏之氏による「カーボンニュートラルに向けた取り組みについて」と題する講演を聴講。引き続いて懇親会に移り、和やかに語り合った。
総務部会(岡本直樹部会長)は10月30日、ハイブリッド形式で開かれ、計13人が出席した。挨拶で岡本部会長は、フランスの自動車メーカーが四角いハンドルを採用して操作性や快適性を高めるという話題を紹介。「テレビ画面は四角、タイヤは丸い、など私たちの周りにある従来の『当たり前の形』が変わっていく可能性がある。便利さ向上への期待の一方、何となく寂しさも感じる」と話した。続いて谷口康雄事務局長が10月の活動と11月以降の予定や、当会70周年記念の全国セミナーの概要を説明。セミナーでは「ひと・まち・地域づくりなどについてヒントとなることを一緒に考えたい」と述べた。また、会員異動状況の報告も行われた。