広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
令和6年度の備後都市懇話会が10月31日、福山市で開かれた。福山支部の担当で、武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめ計123人が集った。参加者は福山ニューキャッスルホテルに集合後、3班に分かれ、JFEスチール株式会社西日本製鉄所(福山地区)に移動。同市と東隣の岡山県笠岡市に広がる同社と協力会社から成る工場群のうち、熱延工場、超大径鋼管工場、皿山展望台を見学した。参加者は、真っ赤な鉄の塊が変化する熱延工程や、巨大な大径鋼管の迫力に見入っていた。見学後は同社専門主監の手塚宏之氏による「カーボンニュートラルに向けた取り組みについて」と題する講演を聴講。引き続いて懇親会に移り、和やかに語り合った。
総務部会(岡本直樹部会長)は10月30日、ハイブリッド形式で開かれ、計13人が出席した。挨拶で岡本部会長は、フランスの自動車メーカーが四角いハンドルを採用して操作性や快適性を高めるという話題を紹介。「テレビ画面は四角、タイヤは丸い、など私たちの周りにある従来の『当たり前の形』が変わっていく可能性がある。便利さ向上への期待の一方、何となく寂しさも感じる」と話した。続いて谷口康雄事務局長が10月の活動と11月以降の予定や、当会70周年記念の全国セミナーの概要を説明。セミナーでは「ひと・まち・地域づくりなどについてヒントとなることを一緒に考えたい」と述べた。また、会員異動状況の報告も行われた。
文化振興委員会(田中竜二委員長)は10月28日、ハイブリッド形式で開かれ、武田龍雄代表幹事をはじめとするウェブ参加を含め計26人が出席した。田中委員長の「今回は城下町・広島を通る街道の歴史や機能について学びたい」との挨拶を受け、まちなか西国街道推進協議会事務局長の高山正氏が「ひろしま歴史再発見“西国街道”」と題して出前授業。広島の発展の軸となり、明治期にかけて大いににぎわった街道についてクイズ形式も交え紹介した。また、当会顧問で同協議会会長の山本一隆氏が「まちなか西国街道推進協議会について」のテーマで卓話。西国街道の存在をアピールする狙いで設立した協議会の取り組みや実績を話した。
ひとづくり委員会(冨山次朗委員長)は10月22日、新入社員パワーアップ研修の第3回(DAY3)をオンライン形式で開催した。冨山委員長から「仕事の一環として研修に精いっぱい取り組んでほしい」との挨拶があった後、1~3回を担当する株式会社メイツ中国の竹内啓太講師が、「目的意識を持ち、挑戦し続ける~仕事への思い~」との題で講義。竹内氏は、社会人として成長する上で大切な意識や行動について、「主体性の発揮」「目的意識」「期待に応える」「責任ある行動」「自分の軸(価値観)を持つ」の5点を具体例とともに示した。約70人の受講者は3~4人ずつのグループ討議を挟みながら、自身の日頃の取り組みを省みていた。
創業支援・事業承継委員会(今村徹委員長)は10月4日、ハイブリッド形式で開かれ、計25人が出席した。今村委員長の挨拶を受け、委員会事務局が、組織改編した令和5年度から2カ年の活動概要について説明。それを踏まえ今年度は、起業家・承継者への支援や連携策などを深掘りしていくことを確認した。卓話は、福岡地域戦略推進協議会(FDC)の柏木浩志事務局次長が「産学官民連携で考える未来のしごとづくりについて」のテーマで話した。柏木氏はFDCを「官民連携を図るリエゾン組織」と紹介。「成長戦略を策定するだけでなく、活性化プランの推進まで一貫して行う『シンク&ドゥタンク』として取り組んでいる」と述べた。
10月の幹事会が3日、ハイブリッド形式で開かれ、武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめ計85人が出席した。挨拶で武田代表幹事は9月に実施した「ひろしまド真ん中祭り」の盛況ぶりを示し「今後も各地域の魅力を再発見し広島を活かす場としたい」と語った。海外経済視察で訪ねた米国ニューヨークにも触れ、「人々を引きつける魅力的な都市とあらためて感じた」と述べた。この後、各支部・部会・委員会から9月の活動と10月以降の予定の説明があった。また、会員異動報告を受けて2名の入会を承認した。続く卓話は、CNGWAYパートナーの石原由一朗氏が「組織マネジメントの鍵、『エンゲージメント』向上!」と題して話した。