







広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
今年度2回目の交流部会(川妻利絵部会長)が10月17 日に開かれ、19人が出席した。挨拶に続いて川妻部会長が議事を進行。初めに今年度前半の活動を振り返って、「9月のオール広島支部交流会は本当に盛り上がった。皆さんのおもてなしが行き届いたおかげ」と感謝した。次いで、島根・広島経済同友会交流懇談会(11月)や新入会員交流懇談会(12月)、岡山・広島経済同友会交流懇談会(2月)といった今後の担当行事について確認。2月13日の西瀬戸経済同友会交流懇談会は、広島電鉄の路面電車を貸し切るなどし、広島の街づくりの歴史と現状をテーマにしたプログラム案で受け入れ準備を進めることとした。
ウェルビーイング推進委員会(佐々木孝富委員長)は10月16日、ハイブリッド形式で開催し、香川基吉代表幹事をはじめ計34人が出席した。冒頭の挨拶で、佐々木委員長は「これまで以上に企業でウェルビーイングの取り組みが増えていると感じる」と述べ、カゴメや三井物産などでの取り組み事例を紹介し、「健康経営や人的資本経営の視点からもウェルビーイングとの関わりについて捉えていきたい」とした。続いて、11月に予定する、ウェルビーイング先進地域とされる富山県視察の概要について委員会事務局が説明。この日の卓話も、その富山県の副知事を務めていた前広島県副知事の横田美香氏を講師に招き、「ウェルビーイングを成長戦略に」をテーマに話してもらった。
令和7年度の備北都市懇話会が10月14日、庄原市で開かれた。備北支部の担当で、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ計77人が参加した。参加者は2コースに分かれ、地区250年ほどの入母屋造りの農家を宿泊施設にリノベーションした「せとうち古民家ステイズ『長者屋』」と美しい田園風景が広がる「三河内棚田テラス」、全国的にも貴重な古い音響映像機器を動態展示している「口和郷土資料館」をそれぞれ見学した。続いて、「桜の郷 ラフォーレ庄原」を会場に懇親会も行われ、参加者らは「庄原こどもミュージカル」の出演者によるウェルカムパフォーマンスを楽しんだ後、マツタケや地元産のアユなどご当地ならではの秋の味覚を堪能しながら和やかに歓談した。
10月の幹事会が2日、ハイブリッド形式で開かれ、小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ計87人が出席した。挨拶で小田代表幹事は、飲料食品を中心とした10月からの値上げラッシュに言及し、ローソンの手巻きおにぎりや、やおきんのうまい棒の例を挙げ、「コストを共有し、価値をきちんと伝えることで、価格の見直しについて顧客から一定の理解を得ているケースが増えている」と述べた。この日は、呉支部や創業支援・事業承継委員会など九つの支部・部会・委員会から9月分の活動と10月以降の予定などの報告があり、入会3名、交替3名、退会1名の会員異動を承認した。続く卓話は、広島フィルム・コミッションの西崎智子氏が「映画が街と人をつなぐ」をテーマに話した。
北海道、仙台、広島、福岡の4経済同友会による第24回札仙広福・四極円卓会議が9月30日、福岡市のソラリア西鉄ホテル福岡で開かれ、広島からは小田宏史、香川基吉両代表幹事をはじめ9人、北海道と仙台もそれぞれ9人、開催地福岡からは22人の合わせて49人が参加した。この日のテーマに沿って、内閣官房新しい地方経済・生活環境創生本部事務局長の海老原諭氏が「地方創生2.0に係る取組の概要」と題して基調講演。続いて各同友会から地方創生2.0に関連する活動状況などの報告があった。当会の小田代表幹事は、まちづくり委員会が取り組む地域の魅力向上イベント「ひろしまど真ん中祭り」などを紹介した。また参加者らはスタートアップ支援施設などを備えた「福岡大名ガーデンシティ」も視察した。
総務部会(小川裕子部会長)は9月25日、ハイブリッド形式で開かれ、計16人が出席した。小川部会長は挨拶で、知り合いの社長の会社がサイバー攻撃の被害に遭ったエピソードを紹介。身代金要求はなかったが、システムダウンで3日間業務が停止し、取引先への補償などの負担が重かったという。「攻撃は会社の場所や規模を問わない。対策はもちろん、攻撃を受けた時にどう会社を回していくかが大切だと感じた」と述べた。続いて、谷口康雄事務局長から9月の活動状況や10月以降の予定、会員異動などの報告があった。また三原支部の宇佐伸次支部長から備後都市懇話会同・支部40周年記念式典の予算段階での支出見通しについて説明があり、追加補助を検討することとした。