ものづくり委員会は、今年度で8年目を迎える。広島のものづくりネットワーク作りを目指して平成29年度に立上げて以来、検証、実践してきたこれまでの7年間の活動をベースとし、継続と更なる挑戦を掲げ、他の組織・団体との連携を深めつつ、広島をものづくりで元気にする、ものづくりネットワークの地域への定着と発展をより一層図る年度と位置付ける。
広島地場企業が、GX及びDX化に取り組んでいく中で、当委員会ではコネクティッド インダストリーズという概念をベースに置き、人と人、企業と企業、機械と機械などのつながりをサプライチェーン軸で実現させる。各企業と人が『広島ものづくりネットワーク』でつながり、開発・生産・物流で「まるで一つの企業の様につながり」高い付加価値の商品を開発して、高い品質と生産効率でものを造り、高い効率で流通させ、販売する「あるべき姿」を実現させたい。
昨年度より継続するスローガン「広島を“いかそう”〜新時代への適応と持続的な発展を目指して」の下、当委員会の全委員、フェローがあるべき姿に向かって挑戦し続け、ステップアップすることを活動の基本姿勢として掲げる。活動の実践においては3本柱である、「ものづくり現場革カレッジ」、「デジタルものづくり塾」及び、「現場デジタル活用実践塾」を継続、進化させる。関係団体とのつながり、連携をより強固にして参加企業の裾野を広げ、持続可能な事業として発展させると共に、中小企業の経営者が必要とする支援として以下4項目の取り組みに重点を置き、仕組みづくり、人づくりを推進していく。活動の進め方については、ポストコロナ下の働き方の変化を踏まえ、これまでの経験を活かしオンライン会議の利点を継続しつつも、絆を深める対面での対話を重視し、それぞれの長所を生かしたハイブリッド運営を行いながら、参加者の拡大とコミュニケーションの活性化を目指していく。
デジタルものづくり塾で昨年度より開始した企業・委員会組織の枠を超えて共通の課題に取り組む活動を進め、ひとづくり委員会等との連携を深め「ひとづくり」のつながりを作り大きく育てると共に、当委員会メンバーの方々をつなげマッチングするイベントを継続して開催し、発展させていく。
「ものづくり現場革新カレッジ」を継続し、ものづくり企業のみならず、非ものづくり系の参加企業を増やす。相互の強みや独自性を全員参加で磨き、現場マネージメントの革新力を広げると共に経営トップの意識改革を図る。
ひろしまデジタルイノベーションセンターと協働して開設した「デジタルものづくり塾」を継続。プレス金型領域と、樹脂金型領域、そして昨年度開講した製造加工領域の各コースを運営する。中核企業のアドバイザーと共に課題解決プロセスを実践し、モデルベースでの開発環境構築を進める。GX、DX化を加速する為、自職場でデジタル技術を活用し課題解決を図る研修「現場デジタル活用実践塾」を発展、継続する。自前でのシステム開発ができる技術力を身に着け、獲得したツール操作技術、収集データの利活用で、プロセス変革ができるデジタル人材の育成を進める。
実践活動における優秀事例の発表、および表彰の場をオンラインと対面で適切に組み合わせて運営することで、参加者のモチベーション向上を図ると共に、実践塾で獲得・実践したユースケースを委員会内で共有し、ひとづくりのウィニングサークルを回して行く。