観光振興委員会


「広島エリアにおけるMICEを活用した地域活性化に資する取り組みについて」


観光振興委員会は、広島経済同友会のスローガンである「広島を“いかそう”」のもと、新時代に適応した持続的な発展を目指し、観光分野において、“広島の個性をいかし、人々や企業がいきいきと躍動する、魅力あふれる地域づくり”に向けた活動を行っている。

広島エリアでは、令和5年5月にG7広島サミットが開催され、世界的な知名度を有する原爆ドーム、宮島に加え、広島がもつ多様な魅力や価値が世界中に発信された。こうした中、インバウンド観光客は大幅に増加しているが、サミットのレガシー効果についてはビジネスイベントなどにおいても期待が高く、広島の強みを活かしたMICE開催・誘致機運が高まっている。

MICEには、高い経済効果、ビジネス機会等の創出、都市ブランド・競争力向上、交流人口の平準化等のメリットが見込まれており、MICEの効果を発揮させることは、広島エリアが新たな交流地域へと脱皮を遂げる起爆剤・成長エンジンにつながるものであると考えられる。また、他の観光分野と同様、MICEにおいても、SDGsに対応した新たな行動、観光様式への対応や、観光消費額の拡大や宿泊者の増加に向けた夜間帯の観光(ナイトタイムエコノミー)の促進などが求められている。

そこで、広島エリアにおけるMICEの実態や全国の先進的な取り組みなどについて調査するとともに、MICEの推進における課題などについて検討し、地域の活性化に資する広島らしいMICEの確立に向けた諸方策について検討・提言を行う。

MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等が行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称。