三原支部


世界では、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化・パレスチナ問題など中東情勢の悪化により、地政学的リスクが拡大している。また、経済の停滞が続く中国や、4年ぶりに大統領が交代した米国では、自国第一主義の経済活動が懸念される。国内でも、円安や物価高が継続し、不安定な経済状況である。市場の縮小、人手不足、防衛的賃上げによるコストの上昇等、多くの課題を有しているが、昨年、大きく伸ばした国内の投資や、高水準の賃上げによる、成長と分配による好循環に期待したい。

わがまち三原でも、人口減少・超少子高齢化の影響は深刻さを増している。地方の中小企業にとって、後継者問題や人材確保が困難な状況が継続すれば、企業の存続が危ぶまれる。これらを克服していく可能性として、DX・AIの活用による業務効率化や、新規ビジネスの開発は有効的な手段と考えられる。また、三原の豊かな自然、歴史などの魅力を“三原ブランド”として発信していく必要がある。

そこで、今年度、広島経済同友会三原支部では、DX・AIの活用により業務効率化や新規ビジネスの開発を模索していきたい。また、三原市・他団体とも連携を密にしながら、新しい“三原ブランド”を発信していくことで、我々が目指す「ひと・しごと・まち」の好循環を整備し「ええまち三原」の実現を進めていきたい。加えて、今年度は創立40周年の節目に当たり、記念式典と備後都市懇話会を同時開催し、今までの輝かしい歴史を刻んでいただいた先輩諸兄に感謝の意を表し、備後都市懇話会では新しい三原の魅力を発信していく。

また、みはら『鯉の城下町』構想を発表し、三原城跡本濠への“世界一の錦鯉の放流”を実現させたが、その次のステップに向けて模索していき、関係人口の拡大・賑わいの創出・魅力ある三原の歴史・文化発信のため、引き続き三原市や関係諸団体とともに継続的に協議をしていきたい。

(事業計画)

(1)ひとづくりへの取り組み
・DX・AIを活用するスキルを身に着ける研修・勉強会
・会員同士の異業種交流・意見交換

(2)しごとづくりへの取り組み
・DX・AIによる企業の活性化及び分析
・リスキリング推進による企業の活性化及び分析
・関係人口創出・人口減少対策、情報発信力強化、事業継承等の研修・勉強会

(3)まちづくりへの取り組み
・交流人口・関係人口の創出に関する調査・研究
・賑わいのある「ええまち三原」の調査・研究
・サステナブルな地域社会に向けての調査・研究

(4)オール三原への取り組み
・三原市・三原商工会議所・三原観光協会との意見交換の場「三原未来の会」に参画し、協力・連携し地域の力を伸ばして行く。
・地域のウェルビーイング増進のための調査・研究
・創立40周年記念式典及び備後都市懇話会の開催
・プロロードレースチーム「VICTOIRE広島」の支援
・会員増強