尾道支部


~時流を掴み、時流に乗る~

昨(2021)年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、様々なイベントが中止、あるいは変更を余儀なくされた。尾道市によると、しまなみ海道のレンタサイクルの利用台数も、昨年はコロナ前の2019年比で50%以上の減少となった。この数字に代表されるように、観光が産業の大きな柱である尾道の地域経済にコロナは大変大きな影響を及ぼした。業種によっては若干の回復傾向も見られるようだが、今年度も、まだまだ予断を許さない状況が続くものと思われる。

そして、コロナ禍で観光客の姿が消えた尾道で改めて見えてきたのは、日本全体の課題でもある「人口減少・超少子高齢化」である。2020年の国勢調査によると、尾道市の人口は前回の2015年調査から7,456人減少した。これは県内自治体の中でも2番目の減少数で、生産年齢人口もほぼ同数減少している。今後さらに進むことが明らかな人口減は、私たち経済同友会会員が事業の将来を考えるうえで、大きな懸念材料といえる。

このような状況下で、私たちは何をすべきだろうか。

新型コロナ感染症拡大を契機に、ICTを活用したテレワークやWeb会議が普及した。DXを取り入れた新しい生活様式やビジネススタイルは、コロナ収束後もさらに進化し、浸透するだろう。経済産業省の「地域社会のDXに向けて」という資料によると、「新たな日常」の実現に向けたデジタル革命は「待ったなし」の状態であり、「レガシー企業文化」から脱却し、「素早く」変化「し続ける」能力を身に付けることが重要であるとしている。

私たちは、時代の波に流されて受け身の対応に追われるのではなく、苦しい中においても率先して時流を読み、変化をチャンスと捉えて、新しい流れを創るために行動しなくてはならない。ダーウィンの「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは変化に最もよく適応したものである」という有名な言葉がある。この言葉を心にとどめ、今置かれた環境に当てはめるならば、コロナ禍を奇貨として進んだDXを、人口減少で市場が縮小する時代でも事業を成長させるために大いに活用すべきである。

尾道で発足して66年の歴史ある、地域に根差した経済団体としての広島経済同友会尾道支部の存在価値をより高めるためにも、私たちは会員としての矜持を持ち、全員一丸となって邁進したい。そして、私たちの愛する尾道が、輝きを保ち、持続的な成長を続けるため、地域特性を活かした産業の活性化を考え、時代に合わせた提言を行っていく。

(基本方針)

(1)行政等地域社会に対する積極的な提言
  ◆持続可能な尾道の実現に向けて
(2)各種他団体との積極的な連携と行動
  ◆ウィズコロナの時代をともに乗り切るために
(3)会員相互の啓発
  ◆地元尾道の良さを再認識する
  ◆DX社会を念頭にした知識吸収