「輝く女性のための交流会」の開催


ひとづくり委員会(委員長 川妻利絵)は、2月16日、広島市中区の「おりづるタワー」において、「輝く女性の第一歩~共感できる仲間づくり~」をテーマに、「輝く女性のための交流会」を開催。

川妻ひとづくり委員長や同委員会メンバーをはじめ、同友会会員企業から多くの女性社員を中心に男性社員も加わり、総勢150名による交流会となった。

交流会は木坂俊治ひとづくり委員会副委員長による開会挨拶で幕を開け、広島女学院大学院長・学長で広島経済同友会会員でもある湊晶子氏の基調講演、続いてパネルディスカッション、おりづるタワーの見学会、懇親会を相次いで実施した。

広島経済同友会としてもこうした交流会を初めて開催することから話題を呼び、当日はマスコミ各社の取材もあるなど、終始、熱気を帯びた交流会となった。

全体の様子

湊学長は「~輝く女性の第一歩~『自分のライフキャリア』に自信をもって!」と題して1時間にわたり基調講演をおこなった。

講演では、仕事に就いた55年間で見えてきたことを振り返りながら、「女性活動に関する法律ができ働く女性は増えたものの、責任ある仕事についている人は増えていないし、女性の管理職は圧倒的に少ない」と述べ、「皆さんには次の世代をつくるために、ぜひ先鞭をつけて飛び込んでほしい。女性の『指導層3割構想』は夢で終わらせない」と力を込めた。

続いて、日本でも世界でも通用するリーダー像として、「ぶれない人格の確立や自ら決断し得る人物になること」や、「寛容の精神を持つことの大切さ」を説いた。

そして最後に、それぞれの「ライフキャリアを積極的に生き抜くための7つの考え方」を紹介して講演を締めくくった。

湊学長

続いて開催されたパネルディスカッションでは、川妻委員長がコーディネーターを務め、カゴメ株式会社経営企画本部人事部長執行役員有沢正人氏、広島県健康福祉局働く女性・子育て支援部長三田利江子氏、広島電鉄株式会社人財管理本部人事部長嶋治美帆子氏の3名がパネリストとして登壇した。

川妻委員長

有沢氏は「カゴメのダイバーシティ推進について」紹介すると共に、女性の活躍を推進するためには「社内にベンチマークをつくること。抜擢人事をすることが大切だ」と訴えた。

三田氏は「広島県の女性活躍推進プログラム」や「女性活躍における課題と広島県の取り組み」を紹介し、輝く女性として第一歩を踏み出すためには「難しいことではあるが、背中を押してもらえる人(自分)になることだ」とアドバイスした。

嶋治氏は「広島電鉄の育児・介護休業制度の主な内容と、女性活躍推進法への対応」について紹介すると共に、民間企業の管理職からのアドバイスとして「仕事はまずやってみる。仕事はやってみないとわからない。職場に自分の働き方を理解してくれる人や協力者を増やし、社外にも仲間をつくることが大切だ」と呼びかけた。

パネラー3名

おりづるタワー見学会では、参加者は各グループに分かれてタワー東側に設けられたスパイラルスロープ“散歩坂”を歩いて、13階の屋上展望台「ひろしまの丘」へと上がった。

屋上展望台では、広島の風を感じながら眼下の原爆ドームや平和公園の景観を俯瞰し、12階の「おりづる広場」へと移動。

メインホールモニターや西方面の窓側モニターの映像を観賞したり、願い事を託して織ったおりづるを「おりづるの壁」に投入した。

おりづるタワー見学会

続く懇親会は、開宴に先立ち岡田俊二ひとづくり委員会副委員長が挨拶に立ち、基調講演の湊氏とパネルディスカッションのパネラーに対しお礼を述べ、乾杯の音頭を取ってスタートした。交流会のテーマは「輝く女性の第一歩~共感できる仲間づくり~」ということから、懇親会のスタートと同時にそれぞれのテーブルで仲間づくりに向けて名刺交換が始まり、その後も定められた時間をフルに使って自身の仕事や交流会の感想などを話題に積極的な交流が続いた。

岡田氏のご挨拶