人口回復委員会(委員長 髙木廣治)は、2月28日、中国経済連合会との共催で広島市中区にある三井ガーデンホテル広島において、イクボスが進める働き方改革をテーマにした公開講演会を開催した。
人口回復委員会では、人口回復に向けた取り組みのひとつの柱である「結婚・子育て支援対策」の一環として“イクボス普及啓発の推進”にも取り組んでいるところから、同じテーマに取り組んでいる中国経済連合会と連携したもので、講演会には、イクボスが進める働き方改革に関心のある企業から経営者や管理職ら約100人が参加。NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事 安藤哲也氏による「イクボスが進める働き方改革~多様なライフスタイルを尊重した、人を活かすマネジメントとは?~」と題する講演に聞き入った。
安藤氏は講演に先立ち、イクボスとは「職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指す」との考えを示した。
続いて、アベノミクスの新3本の矢を推進していくためには「女性が輝く日本を目指さなければならない。そのためには、女性活躍・イクメン・イクボスの3点セットが必要である」とし、それらが必要とされる背景を説明すると共に、すでに取り組みを始めている先進事例を紹介した。
そして、「イクボス十か条、かっこいいイクボス、イクボス自身の覚悟」などをアドバイスし、イクボス度をアップさせることにより「『イクボス組織→人財力と組織力が向上→組織目標達成→余裕が出る・労働時間の減少』という好循環が生まれ、会社と個人が信頼関係で結ばれる。イクボスが増えれば社会は変わる」と締めくくった。