平成27年9月に広島経済同友会と連携協定を締結した広島修道大学は、2月20日、広島経済同友会の会員企業3社へ、第6回「企業見学バスツアー」(広島Bルート)を実施した。
同バスツアーには、広島修道大学の2年生の学生14名に加え、大学の教職員と同友会で人材育成に取り組む「ひとづくり委員会」(委員長 川妻利絵)から冨山次朗副委員長らが参加し、株式会社原色美術印刷社、日本銀行広島支店、株式会社石﨑本店を見学した。
これにより、平成28年2月に第1回「企業見学バスツアー」を実施して以来、広島修道大学の学生78名が、広島県内各地に散らばる会員企業18社を見学したことになる。
第6回の模様について、広島修道大学キャリアセンターより下記「報告書」が届きましたので、写真と共に掲載します。
2017年2月20日(月)はあいにくの雨模様でした。
午前9時、2年生14名の学生がキャリアセンターに集合しガイダンスの後、9時35分予定通りバスが発車しました。
訪問先の社員の皆さまには、業務多忙の中で丁寧に対応いただきました。
おかげさまで、予定通り3社の訪問を無事終えることができました。
あらためて御礼申しあげます。
以下、各社の見学の様子を紹介させていただきます。
<株式会社原色美術印刷社>
総合印刷業で従業員33名の地場企業。
印刷といっても、商業印刷、出版印刷、事務用印刷、証券印刷、包装印刷、その他にも多くの種類の印刷がありそれぞれ用途によった業務があるとのことでした。
情報機器の発達や印刷機器の普及によって、いわゆる「印刷」にとどまらず、「企画・提案型」の業務に移行してきているとの説明もいただきました。
社員33名のうち8名が広島修道大学の卒業生で、働きやすい雰囲気だとの紹介もありました。
会社の説明は卒業生藤田課長から、企業の概要や製作の内容を同じく田川課長から、工場見学も二人の卒業生により案内していただきました。
卒業生からは学生時代のエピソードや会社を選んだ動機など学生にとって大変参考になる内容でした。
ある卒業生から「毎日の仕事を楽しんでいる」、そして笑顔で「夢を持っている」との話に、参加した学生は一様にやりがいのある会社であることを実感したと思います。
見学終了後、会議室をお借りして昼食をとりながらさらに質疑が交わされ、卒業生を身近に感じることのできる訪問でした。
<日本銀行広島支店>
ご存知の政府の金融機関。
北口からの入館で事前に参加者名簿を提出し、見学は当日の参加者を確認の上、会議室に案内されました。
「歓迎」の看板も用意され和やかな雰囲気で見学は始まりました。
説明は、日本銀行の沿革から始まり、広島支店の設立、被爆建物としての二代目支店、さらには通貨の成り立ちや偽造防止の技術にいたるまで業務を紹介いただきました。
日本の経済政策を担う「金融政策決定会合」に関する業務等についてもお話しいただきました。
その後、見学コースの中で支店の歴史や貨幣の重さを実感することができました。
紙幣(お札)の再利用としては「燃料」のほかにも、「座布団」や「貯金箱」といったグッズがあることを紹介され、参加者から驚きの声があがりました。
その後、警備員が配置された支店の窓口業務も見学し、90分のスケジュールがアッという間に過ぎ去りました。
石﨑本店では、人事課の岩本氏に玄関まで迎えに来ていただきました。
まず、会社概要について説明いただき、工場見学に移りました。
マツダのバックミラーを主力製品として、スズキや三菱自動車にも納入している実績が紹介されました。
学生にとって「クルマ」は身近なものですが、多くの部品が合わさって完成するということを実感した見学でした。
また、矢野の本社では建材用のガラス製造を行っており、工場内部を見学することを許していただきました。
多くの機械が並び危険な箇所があるため幾重もの安全対策を講じていることや、ガラスという破損しやすい資材を扱うため、商品管理に細心の注意を払いながら作業が進んでいることを知ることができ、学生はこのようなバスツアーの企画が存在しない限り、生きているうちには到底知り得なかったことを後の帰路の車中で話してくれました。
すべてが学生の目には新鮮に映ったようです。
社内には4月開園予定の「託児所」が完成間近で、学生の感想でも、「ひと」=「社員一人ひとり」を大切にする会社であることが併せて述べられました。
<企業見学を終えて>
今回の広島ルートBの参加者には、これまで実施したバスツアー参加者も複数存在しており、本企画の学生への興味・認知度の高さがうかがわれます。
今回、広島ルートBでは「企業見学バスツアーのしおり」を作成して、スケジュールや注意事項を徹底する工夫をしました。
また、14名ではあるものの、安全対策やスムーズな行動を心がけるためにグループ分けを行い、団体行動をできるよう努めました。
参加学生一人ひとりがバス車中で感想を述べるなかで、次のような意見が寄せられました。
・参加したからこそわかったことがある。
何故ならば、自分では興味がないと決めつけていたものの、3社を比較することで自らの考え方、見方が変ってきた。
もっと深く学ばなければならない。
・ホームページを見ただけではわからない会社の雰囲気を知ることができた。
この経験を生かして就職先について考えて行きたい。
・正直、就職先としての目線で見たときの企業は最初興味がなかったのですが、どの企業も社会に貢献しているのだなとわかりました。
・やりがいがあって、楽しくできる仕事を探すために参加し、自分を見つめなおすヒントを見つけました。
・もっと日数を増やしてほしい。
もっと様々な業種の企業見学ツアーに参加したい。
最後に、「今日はありがとうございました。」と記述があり、短い期間で学生の成長を感じることができる1日でした。